2025.01.10
産業用制御規格と計測器の接続

プログラミングに不慣れなハードウェアエンジニアにとって、機器の制御や自動化測定の実施は困難な作業となることがよくあります。この課題を解決するために、機器メーカーはアナログ信号制御や産業用制御インタフェースを遠隔制御のオプションとして提供しています。
本稿では、これらの制御方法について簡単にご紹介します。

アナログ制御

PLC(プログラマブルロジックコントローラ)は、電気技術者に馴染みのある制御装置です。PLCは0~10Vの直流アナログ出力および入力機能を備えており、アナログ制御機能を持つテクシオ製品と組み合わせることで、直流電圧を用いて遠隔で機器の出力を制御することが可能です。

アナログ制御対応の機器

【直流安定化電源】
PFRシリーズPSW-AシリーズPSUシリーズ

【電子負荷】
PEL-3000 ←GWのサイトではPEL-3000となっていますがPEL-2000で良い?(※要確認)

絶縁耐圧テスト器にも、同様のSignal I/Oがあり、類似の制御を行うことができます。
GPT-9800シリーズGPT-9900シリーズGPT-12003GPT-15000シリーズ

【計測器類(※要確認)
GDM-8351GDM-906XシリーズGOM-805/804LCR-6000シリーズLCR-8200シリーズ

 

産業用制御インタフェース

Modbus:Modbusは、1979年にModicon社(現在のシュナイダーエレクトリック社)がプログラマブルロジックコントローラー(PLC)との通信のために発表したシリアル通信プロトコルです。Modbusは、産業分野での通信プロトコルの事実上の業界標準となっており、現在は産業用電子機器間で使用される一般的な接続方法です。
テクシオのPSW-Aシリーズ、PSUシリーズ、PFRシリーズ等の電源は、Modbusオプションが利用可能です。

PROFIBUS:PROFIBUSは、1987年にドイツのシーメンス社など14社と5つの研究機関によって推進された、オートメーション技術で使用されるフィールドバスの標準規格です。PROFIBUSは「プロセスフィールドバス(PROcess Field BUS)」の略で、PROFINETとともにPI協会(PROFIBUS & PROFINET International)に属します。
テクシオの直流電源 PHUシリーズには、PROFIBUSオプションが利用可能です。

PROFINET:PROFINETは、PROFIBUS & PROFINET国際協会(PI)によって提案されたオープンな産業用イーサネット通信プロトコルです。PROFINETはTCP/IPと情報技術の関連する標準を使用しており、リアルタイムの産業用イーサネットです。2003年以降、PROFINETはIEC 61158およびIEC 61784規格の一部として採用されています。
テクシオの直流電源 PHUシリーズには、PROFINETオプションが利用可能です。

DeviceNet:DeviceNetは、1994年にアメリカのAllen-Bradley社が開発したオートメーション技術のフィールドバスの規格です。DeviceNetは、コントローラエリアネットワーク(CAN)を基盤とした通信プロトコルを使用し、アプリケーション層ではさまざまなデバイスに対して定義されたプロファイルを持っています。主な用途は、情報交換、安全設備、大規模な制御システムであり、特にアメリカ市場でのシェアが高いです。
テクシオのAC/DC電源 ASR-6000と直流電源 PHUシリーズには、DeviceNetオプションが利用可能です。

CAN:コントローラエリアネットワーク(Controller Area Network、CANまたはCAN bus)は、豊富な機能を持つバスの規格です。ホスト(コンピュータ)なしで、ネットワーク上のシングルチップや機器間で相互通信を可能にするように設計されています。
テクシオのAC/DC電源 ASR-6000と直流電源 PHUシリーズには、DeviceNetオプションが利用可能です。

※上記の産業用制御インタフェースは、Wikipediaから参照

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