2023.04.17
当社製品のQ&A (3)
よくある質問について
1.全製品共通 | 2.直流電源装置 | 3.電子負荷装置 |
---|---|---|
4.交流電源装置 | 5.安全規格試験器 | 6.オシロスコープ |
7.信号発生器 | 8.スペクトラムアナライザ | 9.マルチメータ・メータ |
10.オプション・その他 | 11.通信関係 | 12規格・法令関係 |
カテゴリをクリックするとそれぞれのFAQに移動します。
▼6.オシロスコープ
▼6.1 AC100Vの商用電源を観測したいのですが。
・当社のオシロスコープは絶縁入力ではないため、付属のプローブを商用電源につなぐと焼損
の恐れがあり大変危険です、高圧差動プローブなどを用意して観測して下さい。
オシロスコープの2チャンネル分を使用した観測方法もありますが、理論を理解されていない方
は危険を伴いますのでご遠慮ください。
▼6.2 付属プローブを使うとオーバーシュートが大きくなる。
・オシロスコープの入力端子は容量を持っていて個体、チャンネルごとに値が異なります。
このためプローブをつなぐたびに、オシロスコープの校正信号の1kHz方形波を利用した補正
が必要になります、補正が正しくないとオーバーシュートなどが発生し正しい波形が観測
できなくなります。また、補正は金属製でない調整用ドライバを使用してください。
▼6.3 デジタルオシロスコープでアイパターンが観測できますか。
・従来のアナログオシロスコープで使われたアイパターン測定は、デジタルオシロスコープの
高速波形更新と持続時間の設定が可能な重ね書き機能(パーシスタンス)によって再現されて
います。エリアを設定した判定機能によりアイパターンの良否の自動判定をおこなうことも
可能です。
▼6.4 音声や振動をデジタルオシロスコープで観測したい。
・オシロスコープは電気信号を目で見えるようにするものです。
変化している状態を電気信号に変換することができれば観測ができます。
音声であればマイクロフォンとマイクアンプが必要ですが簡易的にはアンプなしスピーカー
の端子にプローブをつないでも見ることは可能です。物の振動では加速度センサとアンプが
必要ですが、簡易的には楽器のピックアップにプローブをつないでも見ることができます。
・生体電気については対象によって電圧が異なるので注意が必要です。
人間などの生体電気では1mV未満なのでそのままでは測定できません。デンキウナギなどは
電圧が600V以上と高いので付属のプローブでは観測できません。また感電の恐れがあるので
十分に注意してください。
・当社のオシロスコープは絶縁入力ではないため、付属のプローブを商用電源につなぐと焼損
の恐れがあり大変危険です、高圧差動プローブなどを用意して観測して下さい。
オシロスコープの2チャンネル分を使用した観測方法もありますが、理論を理解されていない方
は危険を伴いますのでご遠慮ください。
▼6.2 付属プローブを使うとオーバーシュートが大きくなる。
・オシロスコープの入力端子は容量を持っていて個体、チャンネルごとに値が異なります。
このためプローブをつなぐたびに、オシロスコープの校正信号の1kHz方形波を利用した補正
が必要になります、補正が正しくないとオーバーシュートなどが発生し正しい波形が観測
できなくなります。また、補正は金属製でない調整用ドライバを使用してください。
▼6.3 デジタルオシロスコープでアイパターンが観測できますか。
・従来のアナログオシロスコープで使われたアイパターン測定は、デジタルオシロスコープの
高速波形更新と持続時間の設定が可能な重ね書き機能(パーシスタンス)によって再現されて
います。エリアを設定した判定機能によりアイパターンの良否の自動判定をおこなうことも
可能です。
▼6.4 音声や振動をデジタルオシロスコープで観測したい。
・オシロスコープは電気信号を目で見えるようにするものです。
変化している状態を電気信号に変換することができれば観測ができます。
音声であればマイクロフォンとマイクアンプが必要ですが簡易的にはアンプなしスピーカー
の端子にプローブをつないでも見ることは可能です。物の振動では加速度センサとアンプが
必要ですが、簡易的には楽器のピックアップにプローブをつないでも見ることができます。
・生体電気については対象によって電圧が異なるので注意が必要です。
人間などの生体電気では1mV未満なのでそのままでは測定できません。デンキウナギなどは
電圧が600V以上と高いので付属のプローブでは観測できません。また感電の恐れがあるので
十分に注意してください。
▼7.信号発生器
▼7.1 電圧出力が指示値と異なる。
・機種により終端インピーダンスの設定(50Ω/Hi-Z)ができる機種があります、実際の終端
インピーダンスと設定が異なると電圧値が異なることがあります。
・出力電圧の単位がピーク電圧(Vpp)と実効電圧(Vrms)で設定できる機種があります、設定した
単位を確認してください。
▼7.2 振幅出力を連続可変するとノイズが出ることがある。
・任意信号発生器では幅広い振幅電圧に対応するため電圧に応じてレンジ切替を行います。
振幅の設定変更でレンジが変わり切替ノイズが出る場合がありますので、ご注意ください。
▼7.3 主出力で5V TTL信号を出力したい。
・信号発生器の主出力は0Vセンターの信号が基本です。5V TTLレベルの場合は、振幅電圧を
2.5V、振幅のオフセットを2.5V、波形を方形波に指定してください。また任意信号の波形は
最大値まで指定をしてください。
▼7.4 方形波が出力されない。
・方形波出力を選択している場合に経路の周波数帯域が不足していると正弦波のようになります。
一般的には出力信号の10倍以上の帯域が必要です。
▼7.5 任意波形のレートと出力周波数について。
・作成した任意波形が1周期分で10ポイント、レートが1MHzの場合に出力信号の周波数は
以下のようになります。
出力周波数=(レート÷ポイント数)=(1MHz÷10)=100kHz
▼7.6 出力信号を音として聞きたい。
・一般的な任意信号発生器の出力は電流が少なく、スピーカーを直接駆動することができません。
電力増幅用のアンプをご用意ください。
・電力増幅用のアンプを内蔵したMFGシリースでは直接スピーカー類を駆動できます。
・耳を傷める恐れがありますのでヘッドホンやイヤホンの使用はおすすめしません。
・機種により終端インピーダンスの設定(50Ω/Hi-Z)ができる機種があります、実際の終端
インピーダンスと設定が異なると電圧値が異なることがあります。
・出力電圧の単位がピーク電圧(Vpp)と実効電圧(Vrms)で設定できる機種があります、設定した
単位を確認してください。
▼7.2 振幅出力を連続可変するとノイズが出ることがある。
・任意信号発生器では幅広い振幅電圧に対応するため電圧に応じてレンジ切替を行います。
振幅の設定変更でレンジが変わり切替ノイズが出る場合がありますので、ご注意ください。
▼7.3 主出力で5V TTL信号を出力したい。
・信号発生器の主出力は0Vセンターの信号が基本です。5V TTLレベルの場合は、振幅電圧を
2.5V、振幅のオフセットを2.5V、波形を方形波に指定してください。また任意信号の波形は
最大値まで指定をしてください。
▼7.4 方形波が出力されない。
・方形波出力を選択している場合に経路の周波数帯域が不足していると正弦波のようになります。
一般的には出力信号の10倍以上の帯域が必要です。
▼7.5 任意波形のレートと出力周波数について。
・作成した任意波形が1周期分で10ポイント、レートが1MHzの場合に出力信号の周波数は
以下のようになります。
出力周波数=(レート÷ポイント数)=(1MHz÷10)=100kHz
▼7.6 出力信号を音として聞きたい。
・一般的な任意信号発生器の出力は電流が少なく、スピーカーを直接駆動することができません。
電力増幅用のアンプをご用意ください。
・電力増幅用のアンプを内蔵したMFGシリースでは直接スピーカー類を駆動できます。
・耳を傷める恐れがありますのでヘッドホンやイヤホンの使用はおすすめしません。
▼8.スペクトラムアナライザ
▼8.1 スペクトラムアナライザとは何ですか。
・スペクトラムアナライザは周波数ごとの電力を測定し、グラフに表示することを基本とした
測定器です、簡易的なものとしてはオーディオ用イコライザのレベルメータも含まれます。
高価格帯の物ではレベルの時間推移を3D表示したり、デジタル信号のIQ変調のデコード、
解析などを行う機能を持つ物があります。
・内蔵の発振器と連動して振幅・位相を測定するネットワークアナライザもスペクトラム
アナライザの分類に含まれます。類似の製品に周波数の低いものを中心に振動解析などを
おこなうFFTアナライザがあります。
・スペクトラムアナライザは電力の広範囲な周波数分布を表示できるため、機器の電磁界
放射ノイズ(EMI)などを測定することに適しています。
▼8.2 スペクトラムアナライザの入力について。
・スペクトラムアナライザは入力感度の高い測定器です。最大入力は電力で1W前後、電圧で
約±50Vとなっています。高周波アンプの出力や回路に直接接続して観測する場合はDC成分
や測定の切換えのノイズや電力などを除去するフィルタの利用をしないと内部回路が破損し、
修理が必要になる場合があります。
・DC成分の除去はDCブロック 、高圧の切換時のノイズ成分の除去はトランジェントリミッタ
を使用します。
・スペクトラムアナライザの入力は50ΩインピーダンスでN型コネクタを使用しています。
BNCやSMTに変換を行う場合は50Ωの物を使用してください。ケーブルについても同様で
50Ω低損失の同軸ケーブルを使用してください。
・アンテナを使う場合は、仕様にあった帯域・形状・利得のものを使い、周波数特性に
合わせた補正をおこなってください。
・スペクトラムアナライザは周波数ごとの電力を測定し、グラフに表示することを基本とした
測定器です、簡易的なものとしてはオーディオ用イコライザのレベルメータも含まれます。
高価格帯の物ではレベルの時間推移を3D表示したり、デジタル信号のIQ変調のデコード、
解析などを行う機能を持つ物があります。
・内蔵の発振器と連動して振幅・位相を測定するネットワークアナライザもスペクトラム
アナライザの分類に含まれます。類似の製品に周波数の低いものを中心に振動解析などを
おこなうFFTアナライザがあります。
・スペクトラムアナライザは電力の広範囲な周波数分布を表示できるため、機器の電磁界
放射ノイズ(EMI)などを測定することに適しています。
▼8.2 スペクトラムアナライザの入力について。
・スペクトラムアナライザは入力感度の高い測定器です。最大入力は電力で1W前後、電圧で
約±50Vとなっています。高周波アンプの出力や回路に直接接続して観測する場合はDC成分
や測定の切換えのノイズや電力などを除去するフィルタの利用をしないと内部回路が破損し、
修理が必要になる場合があります。
・DC成分の除去はDCブロック 、高圧の切換時のノイズ成分の除去はトランジェントリミッタ
を使用します。
・スペクトラムアナライザの入力は50ΩインピーダンスでN型コネクタを使用しています。
BNCやSMTに変換を行う場合は50Ωの物を使用してください。ケーブルについても同様で
50Ω低損失の同軸ケーブルを使用してください。
・アンテナを使う場合は、仕様にあった帯域・形状・利得のものを使い、周波数特性に
合わせた補正をおこなってください。
▼9.マルチメータ、その他のメータ
▼9.1 マルチメータの電圧測定でレンジによって測定値が異なる。
・電圧の測定を正確に行うにはマルチメータの電圧測定部の入力抵抗値に注意する必要があり
ます。電圧測定の入力抵抗はレンジによって異なり、10V以下のレンジでは10GΩですが、
100V以上のレンジでは約10MΩとなります。この抵抗値の差によって流れる電流が変化し、
測定値に誤差が生じます。
▼9.2 マルチメータで測定ポイントを切りかえた時に元の値が残ることがある。
・電圧測定の入力端子にはノイズ成分を除去するためのキャパシタが接続されています。
測定ポイントを切り替えるとキャパシタの電荷は充放電されますが、端子の入力抵抗が
高いと放電に時間がかかり、元の表示が残ってしまいます。特に端子の開放されている
場合は時間がかかるのでご注意ください。
2ch表示の機種で切換えを行う場合も同様の症状が発生することがありますのでご注意く
ださい。
▼9.3 4端子接続(4Wire)について。
・インピーダンスを測定する場合に、被測定物に電流を流すためのケーブルを測定とは別に
接続する方法を4端子法と呼び、被測定物のインピーダンスが小さい場合に有効です。
また、測定電流が交流の場合にGNDリードを使ってケーブルをシールドし、ケーブル分
によるインピーダンス誤差を少なくことも可能です。温度測定の測温抵抗体では簡略化
された3端子接続を使うこともあります。通常の測定では2端子接続を使用しています。
・マルチメータ、LCRメータ、ミリオームメータ、バッテリメータなどで専用の測定モード
とケーブルが用意されています、設定や接続が異なると測定値が正確でなくなりますので
ご注意ください。
▼9.4 素子以外のインピーダンス測定について。
・固体の測定物に対してはあまり問題がありませんが、濃度がかたよっている液体や流動
する液体の場合は測定が安定しない場合があります。接触する電極についても接触抵抗
・電圧の測定を正確に行うにはマルチメータの電圧測定部の入力抵抗値に注意する必要があり
ます。電圧測定の入力抵抗はレンジによって異なり、10V以下のレンジでは10GΩですが、
100V以上のレンジでは約10MΩとなります。この抵抗値の差によって流れる電流が変化し、
測定値に誤差が生じます。
▼9.2 マルチメータで測定ポイントを切りかえた時に元の値が残ることがある。
・電圧測定の入力端子にはノイズ成分を除去するためのキャパシタが接続されています。
測定ポイントを切り替えるとキャパシタの電荷は充放電されますが、端子の入力抵抗が
高いと放電に時間がかかり、元の表示が残ってしまいます。特に端子の開放されている
場合は時間がかかるのでご注意ください。
2ch表示の機種で切換えを行う場合も同様の症状が発生することがありますのでご注意く
ださい。
▼9.3 4端子接続(4Wire)について。
・インピーダンスを測定する場合に、被測定物に電流を流すためのケーブルを測定とは別に
接続する方法を4端子法と呼び、被測定物のインピーダンスが小さい場合に有効です。
また、測定電流が交流の場合にGNDリードを使ってケーブルをシールドし、ケーブル分
によるインピーダンス誤差を少なくことも可能です。温度測定の測温抵抗体では簡略化
された3端子接続を使うこともあります。通常の測定では2端子接続を使用しています。
・マルチメータ、LCRメータ、ミリオームメータ、バッテリメータなどで専用の測定モード
とケーブルが用意されています、設定や接続が異なると測定値が正確でなくなりますので
ご注意ください。
▼9.4 素子以外のインピーダンス測定について。
・固体の測定物に対してはあまり問題がありませんが、濃度がかたよっている液体や流動
する液体の場合は測定が安定しない場合があります。接触する電極についても接触抵抗
などに注意が必要です。
・電極間に電位差がある場合には測定器を破損することがありますのでご注意ください。
・絶縁抵抗値の測定は安全規格試験器をご利用ください。
▼9.5 パワーメータとマルチメータの違いについて。
・マルチメータの電圧・電流測定は一般的に入力を切り替え電圧と電流を交互に測定します。
・パワーメータは同じタイミングの電圧と電流の測定値を測定し瞬時電力を算定します。
また電圧と電流の位相差を測定して無効電力/皮相電力を算定したり、積算計算をする
ことで電池での稼働時間などの算定ができます。
▼9.6 メータの等級(クラス)と精度について。
・アナログメータ(針式)の精度は等級(クラス)を用いて表します。(JIS C 1102-1[4.2.1]参照)
0.5級のメータの誤差はフルスケール値の±0.5%以下となります。
・デジタルメータ(数値式)では精度は±(読み値の% + レンジのフルスケールの%)によって
表示されることが多いです。PSEなどでデジタルメータの等級を要求された場合は、測定
する値と定格の精度をもとに等級を算定します。
・電極間に電位差がある場合には測定器を破損することがありますのでご注意ください。
・絶縁抵抗値の測定は安全規格試験器をご利用ください。
▼9.5 パワーメータとマルチメータの違いについて。
・マルチメータの電圧・電流測定は一般的に入力を切り替え電圧と電流を交互に測定します。
・パワーメータは同じタイミングの電圧と電流の測定値を測定し瞬時電力を算定します。
また電圧と電流の位相差を測定して無効電力/皮相電力を算定したり、積算計算をする
ことで電池での稼働時間などの算定ができます。
▼9.6 メータの等級(クラス)と精度について。
・アナログメータ(針式)の精度は等級(クラス)を用いて表します。(JIS C 1102-1[4.2.1]参照)
0.5級のメータの誤差はフルスケール値の±0.5%以下となります。
・デジタルメータ(数値式)では精度は±(読み値の% + レンジのフルスケールの%)によって
表示されることが多いです。PSEなどでデジタルメータの等級を要求された場合は、測定
する値と定格の精度をもとに等級を算定します。